うま味インフォメーションセンター

活動報告

今月のUmamiMama Says… 2024年11月

2024.11.17

世界中の一流シェフから「UmamiMama “うま味ママ”」の愛称で親しまれている うま味研究者の二宮くみ子博士が語る“ちょっとためになる”うま味のお話「UmamiMama Says…」。UICロンドン発の人気インスタグラム記事です。
11月はサイエンスのお話、「うま味と唾(だ)液」。

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「酸っぱい物を食べた時に、瞬間的に唾液がたくさん出るのは、皆さん経験したことがありますね。酸味による唾液はサラサラしていて、酸味を緩和するために分泌され、その後すぐに分泌量がもとに戻ります。

うま味は他の味よりも持続性があるのが特徴ですが、うま味を感じている間、口の中は少し粘性のある唾液で潤います。
実は、酸味よりもうま味による唾液分泌の量の方が多いのです。

歳を取ると唾液の分泌量が減っていく傾向があり、そのために、味を感じにくくなったり、口の中が乾燥したりします。唾液分泌量が減ってくると、食べ物が美味しく感じられなくなるだけでなく、喋りにくい、食べ物を飲みにくいなどいろいろな問題が出てきます。

うま味が豊富な食べ物を使った料理で、いつも口の中が適度な唾液で潤っているようにしましょう。唾液は一日に1~1.5ℓ分泌されています。うま味リッチな食生活で、美味しく食べ、そしてお喋りも楽しみましょう。

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