うま味インフォメーションセンター

活動報告

新潟調理師専門学校で毎年恒例のうま味講義

2024.11.12

うま味インフォメーションセンター(UIC)は11月12日、新潟調理師専門学校にてうま味講義を実施しました。同校の特別講義として2014年度から実施しています。新潟調理師専門学校は、調理師やサービススタッフなど、食の世界で活躍するプロフェッショナルを毎年多数送り出している伝統校です。今年度は同校で学ぶ約65人の皆さんが参加しました。また、講義に使うだしは全て学校の方で作製をご協力いただいています。

講師を務めた木戸妥恵UIC理事

うま味については、すでに基本味の1つとして授業で習ってはいますが、50分という時間をうま味だけに集中して、テイスティングをしながら学ぶことで、うま味への意識がぐんと高まったようです。特に昆布とかつおだしの相乗効果は多くの生徒さんが実感したようです。その他には、ドライトマトやチーズも集中して味わうことでうま味が感じられたこと、うま味と旨味では意味が違うこと、うま味を上手く使うとカロリーも抑えられ、少ない塩分でも味に深みが出ることなど、多くの発見があったようです。

講義後のアンケートでも多くのコメントをいただきました。
なかでも「昆布とかつおの相乗効果を体験したあと、鰹だしのみを飲んだ時はシンプルで物足りなさを実感した。普段の実習で何気なくとっているだしには意味があることを知った。」
「野菜ブイヨンでうま味物質のONOFFの比較で、実はほとんど同じ塩分であると言われて『うま味があるとはこういうことなんだ』と思いました。」といった調理師を目指す方々ならではのコメントが印象的でした。

「これまで何気なくレシピ通りに作っていましたが、うま味という存在を知れてよかった」「口に残る有意義な講義でした」他、うま味を実感した50分でした。

和・洋・中すべての料理にかかせないうま味について、講義で得た実感をこれからの授業や日常生活に活かしていただくことを願っています。