今月のUmamiMama Says…2024年5月
2024.05.18
世界中の一流シェフから「UmamiMama“うま味ママ”」の名で親しまれている うま味研究者の二宮くみ子博士がインスタグラムで語る“ちょっとためになる”うま味のお話。「UmamiMama Says…」に加え、5月から、うま味ママがレシピを紹介する新企画「UmamiMama Cooks」が始まりました。
日本では北海道のご当地料理としておなじみのスープカレーですが、イギリスではカツカレーに続く「日本のカレー」として紹介されはじめたばかり。うま味ママのオリジナルレシピはアサリのだしでしたが、イギリスではポピュラーではないので、手軽でうま味がしっかりあるチキンブイヨンで代用しています。
「『スープカレー』を知っていますか?日本のカレー料理ですが、皆さんご存知の『カツカレー』とは大分違います。うま味リッチなスープストックで作るスープスタイルのカレーで、日本のごはん、うるち米と食べるのが一般的です。
夏野菜のスープカレーはこれからの季節にピッタリです。今日はチキンブイヨンをベースに野菜を加えた簡単なレシピをご紹介します。チキンブイヨンをベースにしたスープカレーはブイヨンに含まれている2つのうま味物質、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果でうま味たっぷりです。
バターを鍋に入れて8種類のスパイスを炒め、トマトやナスなどの夏野菜に、オクラなど粘り気のある野菜、そしてチキンブイヨンを加えて全体がなじんでくるまで煮込めばできあがり。コリアンダーやクミンにもグルタミン酸が豊富に含まれています。お好みで鶏肉などを加えてもOK。炊きたてのご飯にかけて召し上がれ。」
材料と作り方(2人分)
- チキンブイヨン(市販のキューブや顆粒を使って少し濃いめにしたもの)450ml
- オクラ 100-150g
- スパイス(クミン、コリアンダー、カルダモン、チリパウダー、ターメリック、フェンネル、ジンジャー、ガーリック 全てパウダーで各小さじ1)
- バター 80g
- オクラはヘタを取って斜めに2つ切りにする。
- 鍋にバターを入れて火にかけ、焦がさないように溶かす。全てのスパイスを入れて弱火で香りがでるまで炒め、輪切りにしたトマト、ナスを入れて中火で炒める。
- チキンブイヨンとオクラを加えて更に弱火で加熱して全体がなじんでくるまで加熱する。
- 炊きたてのご飯にかける。