「No Code」の米澤文雄シェフ VOL.2
- No Code 米澤文雄
2023年05月
Vol.1では「No Code」米澤文雄オーナーシェフのヴィーガン料理についてご紹介しました。今回は米澤シェフの著書「Vegan Recipes」(柴田書店)の紹介と、シェフ直伝の「シトラス・ヴィーガンスパイスカレー」をご紹介します。
まだ日本でヴィーガン料理があまり知られていなかった2019年に発売された「Vegan Recipes」。2020年の東京オリンピックに向け、海外からのゲスト対応を考える飲食業界では、まさにバイブルと言われました(海外からゲストが来られなくて残念でしたね)。そこには米澤シェフがヴィーガン料理を作る際に大事にしているポイント(この中にうま味を活かすテクニックもあります)や、90のレシピが載っています。その中のひとつ「カリフラワー・ステーキ」はNYをはじめ世界中で人気になったメニューで、米澤シェフによって日本でもメジャーになった料理でもあります。
さて、そんな米澤シェフからビーガン料理のレシピをひとついただきました。「シトラス・ヴィーガンスパイスカレー」です。動物性のものは一切入っていないのに、Vol.1でシェフが「味のボリューム感を出す」と言われていたうま味もコクも感じます。レモンの清涼感を感じつつ満足感のある一皿、ぜひ作ってみて下さい。
■シトラス・ヴィーガンスパイスカレー
<材料>(6人分)
ソイミート80g(乾燥をぬるま湯で戻して水気を切っておく)
炊いたご飯(適量)
A{玉ねぎ300g、グレープシード85g、しょうが50g、にんにく25g、クミンシード8g}
B{ターメリック15g、コリアンダーシード10g、カルダモン6g、フェンネルシード4g、フェネグリーク4g、ブラックペッパー3g、スモークパプリカパウダー3g、クローブ2g、ガーリックパウダー2g、シナモンスティック1本}
C{トマト1個、昆布水530g(水に昆布を一晩漬けておきます)、ココナッツミルク400g(1缶)、ひよこ豆の水煮100g、もち麦50g、キビ砂糖35g、塩15g}
D{黄色パプリカ150g(2㎝弱のダイス)、レモン(みじん切り)50g}
E{レモン(半月にスライスしたもの)、パクチー、ミント、赤玉ねぎのスライス(以上適量)}
<作り方>
① Aの材料をみじん切りにして鍋で色づく手前まで中火で炒める。
② Bのスパイスを全て一緒にローストをしてミルサーで粉末にする。
③ ソイミートと②のスパイスとCを加えて煮込む。
④ ある程度濃度がついてきたらDを入れてひと煮立ちさせる。
⑤ 炊いたご飯にカレーをかけ、Eの具材をあわせて仕上げる。