「酢のしゅい」は、おろした大根といわしを酢としょうゆで煮た温かい酢の汁物で、「しゅい」は「汁」のことです。旬の野菜と疲れをとる「酢」を使った郷土料理で「すんしゅい」「酢の汁」とも呼ばれ、餅つきの時などにお餅とともに食べられてきました。酢には強い殺菌力があり疲労回復にも効果があることは古くから知られており、江戸時代から米酢が大量に生産されて広く使われるようになりました。いわしには、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多く、ビタミンDは成人の一日の必要量の約5倍(100g中)も含まれており、昔から健康長寿の食べ物とされています。いわしは切り身や団子にしたりなど用い方は様々。いわしや大根のうま味がしみじみおいしい汁物です。
出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/suno_shui_miyazaki.html