馬刺しは、とろけるような舌触りで酒のつまみとして人気があります。玉ねぎのスライスを添え、おろししょうがやにんにくを薬味に、地元醸造の甘くて濃い刺身醤油で食されます。馬刺しの歴史には諸説ありますが、昭和30年代頃までは廃用する役馬を加熱して食用にしており、昭和40年代頃から食用馬の肥育が本格的に始まり、馬刺しが定着してきたようです。 ト口、霜降り、赤身、たてがみ等が人気です。冬に充分肥らせた馬を桜が咲く頃に味わうのが一番と言われるため、また切り口が桜色になるため桜肉とも呼ばれます。
馬刺しは脂肪が少なく、肉自体はすっきりとしたうま味があります。しょうがやにんにく等の薬味のアクセントと、独特の甘みのある刺身醤油が馬刺しのうま味を、まろやかにつつみこみます。