日本の 郷土料理と うま味
福岡県 の郷土料理

かぼちゃのだんご汁

かぼちゃのだんご汁

9月上旬から中旬までを二十四節気の一つ「白露」といい、かぼちゃが美味しい時期とされています。今回はかぼちゃを使った福岡県の郷土料理、かぼちゃのだんご汁を紹介します。
福岡県の北東部の豊前市三毛門地区は、1個が4kg近くになる大きな日本かぼちゃ「三毛門かぼちゃ」の産地で、「かぼちゃのだんご汁」がつくられてきました。かぼちゃには免疫力を高めるβカロテン、冷え症改善によいビタミンEが多く含まれているので、季節の変わり目であるこの時期にはぴったりの食材です。地元では、煮干しでとっただし汁に、一口大のかぼちゃやしいたけを入れて煮たものに、小麦粉だんごを平たくして汁にちぎり入れます。かぼちゃのあまさやとろみがついた汁の素朴な味わいで、家庭や給食で広く親しまれている一品です。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kabocya_no_dango_jiru_fukuoka.html

材料

●材料(4人分)
A{小麦粉 250g 塩 1g 水 125ml}
かぼちゃ 600g
しいたけ 3枚(20g)
水 800ml
いりこ(頭・内臓をのぞく)30g
砂糖 10g
みそ 40~60g
青ねぎ 10g

つくり方

① Aを練って30分休ませる。耳たぶ程の硬さにして少しおく。

② かぼちゃは種とワタを除き、一口大に切る。しいたけは2~4等分にする。

③ 水といりこでだし汁をとり、いりこを取り出して②を入れて煮る。
④ ①を手でちぎって入れ、砂糖とみそを入れる。仕上げに小口切りにした青ねぎを散らす。

POINT

・Aの水の量は、状態によって調整してください。
・いりこだしは、水にいりこを漬けて冷蔵庫に一晩置いたものを使用しました。