日本の 郷土料理と うま味
鳥取県 の郷土料理

かに汁

かに汁

親ガニ(ズワイガニの雌)をよく洗って縦半分に切ったものを、短冊に切った大根と一緒に煮て、みそで味付けしたものです。親ガニの外子(腹に抱えた卵)や内子(甲羅の中のオレンジ色の卵)、みそなどはコクがあり、松葉ガニ(雄)とはまた違った味わいがあります。比較的安価で庶民に親しまれる親ガニが獲れるのは、11月から1月上旬までの冬期間です。この間は各種イベントの定番の献立として提供されるなど、日常的な家庭料理でありながら郷土が誇る季節料理の逸品です。

ズワイガニの雄の身には雌の約2倍のうま味成分が含まれています。外子や内子と味噌が加われば、いくつかのうま味成分が重なり合い、手軽でうま味たっぷりのかに汁ができあがります。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/oyagani_no_miso_shiru_tottori.html

材料

(4人分)
・親がに(ずわいがにのメス) 2杯
・大根 1/2本
・みそ 適量
・水 1500ml

つくり方

① 大根を短冊状に切る。親がにを腹から半分に割る。

② 親がにを水からゆでる。沸騰してから15分煮る。

③ ②の途中で大根を入れて数分煮る。

 火からおろしてみそを入れ調味する。お好みで小ねぎを入れる。

POINT

  • かには水からゆでることで汁にかにの風味が溶け出し、大根にも味がしみます。
  • みそは火を止めてから加えると香りよく仕上がります。