日本の 郷土料理と うま味
徳島県 の郷土料理

ならえ

ならえ

古くから一般的には、法事や彼岸の際に供されていた徳島県の郷土料理「ならえ」。大根、にんじん、油揚げ、ごま、れんこん、干ししいたけ、こんにゃくの7つの食材を三杯酢で和えて作るため、名前の由来は「七つの食材を使っているから」とも言われます。さらに、もともとはここに野菜を塩漬け、酒粕漬けにする「奈良漬け」が入っていたとされており、徳島では奈良漬けを「奈良和え」、あるいは「ならえ」と呼んでいたことから、この名が付いたとも言われています。栄養豊富で家庭で手軽に作れることから、今でも家庭料理や行事食等で広く親しまれています。

干ししいたけの戻し汁とだし汁のうま味がしみ込んだ具材と合わせ酢が相性抜群の料理です。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/44_13_tokushima.html

材料

(4人分)
・大根 160g
・にんじん 40g
・干ししいたけ 2枚
・油揚げ 1枚
・れんこん 40g
・ごぼう 30g
・高野豆腐 1/2枚
・干ししいたけのもどし汁 適量
A {だし汁 50ml 砂糖 大さじ1/2 うす口しょうゆ 小さじ1/3 塩 ひとつまみ}
B {米酢 大さじ4 砂糖 大さじ4 みりん 大さじ1 酒 大さじ1 塩 小さじ2/3}
・白ごま 小さじ1
・ゆずの皮 適量

つくり方

① 大根、にんじんは皮をむき3cm長さの短冊切りにする。れんこんは皮をむき3mm厚さの輪切りにする。太い場合は半月またはいちょう切りにする。

② 干ししいたけは水で戻し、5mm幅に切る。戻し汁はとっておく。

③ 油揚げは油抜きをして、縦半分に切り、さらに5mm幅に切る。

④ 干ししいたけの戻し汁で①②③を煮る。火が通ったらザルにあげて水気をきる。

⑤ ごぼうは皮をこそげて3cm長さの斜め輪切りにし、太めの千切りにしてゆでる。

⑥ 高野豆腐はぬるま湯で戻して三角形に切り、厚みを2~3枚にスライスする。Aに干ししいたけの戻し汁を加えたもので煮含める。

 ④⑤⑥の汁気をきり、Bで和える。器に盛りつけ白ごまをふる。ゆずの皮を千切りにして天盛りにする。

POINT

  • 一日ほどおくと味がなじんでより美味しく召し上がれます。
  • だし汁は、昆布とかつお節でとる一番だしを使用しましたが、和風顆粒だしでも代用できます。その場合はしょうゆの量を減らすなどして塩分を調整してください。