1750年頃、現在の島根県松江市と安来市に隣接する中海で、突如としてうなぎの漁獲が豊富になったことから、出雲産のうなぎが有名になりました。籠に入れられたうなぎは天秤棒で担がれて安来港から出港し、出雲街道を通り大阪に陸路・水路を駆使して運ばれました。出雲産のうなぎは大阪の食文化に大きな影響を与えたと言われており、一時期は「出雲屋」という名前のうなぎ店が乱立したほどだといいます。現在でも出雲地方には多くのうなぎ屋が店を構えています。ほとんどが養殖うなぎになってしまいましたが、郷土の味を今も守り続けています。特に「うなぎ豆腐」は手軽に作れるため、家庭料理としても浸透しています。
うなぎうとだしのうま味の相乗効果を味わえる一品、是非お召し上がりください。
出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/unagidofu_shimane.html