日本の 郷土料理と うま味

高知県 の郷土料理

ぐる煮
ぐる煮

「ぐる煮」は、大根、人参、里芋といった県内で手に入れやすい冬の根菜などを材料とした煮物です。現代よりも食糧の調達が大変だった時代、あり合わせの野菜を使って「ぐる煮」を大量につくり、何度も温めなおしながら食べられていました。「ぐる」は、土佐の方言で「仲間」「みんな」を意味し、もともとは「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の6文字にちなんで6品の食料が使われていたそうです。だしがしみたうま味たっぷりの野菜は煮返す度においしくなります。

かつおのたたき
かつおのたたき

「かつおのたたき」は漁師が船上で食べていたまかないだったものが一般に伝わったとされています。もともとは保存技術のない時代、船上で鮮度が落ちたかつおを食べるために、“たたき”という料理法が発展したともいわれています。“たたき”にすることで、かつお特有の生臭さも軽減されます。“たたき”とは、その名の通り“叩く”を意味し、調理の際に、塩やタレをかけて叩いて味を馴染ませたことに由来するといわれています。 いまでは全国的なメニューになった「かつおのたたき」ですが、高知県では地域や集落によってこだわりやレシピが少しずつ異なります。また、たたき料理が盛んな高知県では、地域によってウツボなどの魚、肉やしいたけ、かぼちゃやなすなど、かつお以外もたたきにして食べられています。