日本の 郷土料理と うま味
和歌山県 の郷土料理

めはりずし

めはりずし

熊野地方では高菜の漬け込みが各家庭の行事となっており、「めはりずし」は、この高菜の漬物を使ったおにぎりです。高菜の塩漬けを洗ってよく絞り、しょうゆやみりんを合わせて作った調味液に浸して味をなじませ、その葉にご飯を包み込みます。 元々は山仕事や畑仕事の弁当として作られていた郷土食で、昔は大変大きく握られ、食べる時に「目を見張るほど大きな口を開ける」あるいは「目を見張るほどおいしい」ということから「めはりずし」と名が付いたといわれています。三重県、奈良県の山里にも広く伝わっています。

大切な栄養源であるお米を、農作業中でも美味しく食べるひと工夫。高菜の漬物自体にあるうま味成分と、醤油やみりんがあることで、大きなおにぎりも美味しくいただけます。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/mehari_zushi_wakayama.html

材料

(2~3人分)
・米 2合
・高菜の漬物(塩漬) 5枚
A {しょうゆ 大さじ1、みりん 小さじ1/2}

つくり方

① 高菜漬は洗って水気をよくしぼり、Aを振りかけて軽くもみ、しばらく味をなじませる。

② 米は洗って普通に炊く。

 葉の軸の部分をみじん切りにする。

 葉を広げてごはんをのせ、③を芯に入れて葉でくるむ。

POINT

  • 高菜漬の塩分によってAの調味液は好みで加減してください。
  • 軸などの筋の部分を取り除いて包むと、より食べやすくなります。
  • かつおぶしや梅干し、しらすなどを一緒に包んでも美味しく召し上がれます。