日本の 郷土料理と うま味
大阪府 の郷土料理

お好み焼き

お好み焼き

出汁で溶いた小麦粉の生地に、細かく切ったキャベツや肉、イカなどを入れ、鉄板で平たく両面を焼いたもの。たこ焼きと並んで、なにわのコナモン(粉食)文化を代表する料理である「お好み焼き」。そのルーツは、安土桃山時代に千利休が催した茶会に供された「麩の焼(ふのやき)」という茶菓子だといわれています。江戸時代末期から、明治時代にかけて溶いた小麦粉を鉄板で焼いて食べる習慣が根付いたことや、飲食店らの工夫により、現代のお好み焼きに近づいていったとされています。大阪の名物として全国に広く知られるようになったのは昭和30年代の終わりから40年代にかけてのこと。チェーン展開したお好み焼き店が、“大阪名物”として売り出したことが要因とされています。

なじみ深いお好み焼きも、うま味のある具材を組み合わせて活用することでより美味しく頂けます。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_20_osaka.html

材料

(2人分)
A {薄力粉 100g だし 100ml 長いも(すりおろし)40g 塩 ひとつまみ}
B {キャベツ(約5mm粗みじん切り)240g 卵 2個 天かす 20g 青ねぎ(小口切り)20g 紅しょうが 適宜}
・豚バラ肉スライス 160g
・サラダ油 適量
C {お好みソース 青のり 花がつお マヨネーズ 各適宜}

つくり方

① Aを合わせ、ダマをつぶすように泡立て器で混ぜる。

② ボウルに①の半量とBの半量を入れ合わせていく。卵や生地をキャベツに3~4回突き刺しては底から全体をぐるりと返し、キャベツが生地をまとってまとまるまで5~6回繰り返す。

③ 熱しておいた鉄板(フライパンは中火、ホットプレートなら強200~220℃)に、薄く油をひいて②を真ん中に置き、中央から外にスプーンで15~16cmぐらいに広げる。熱が通りやすいように中央はややへこませ3分焼く。

④ 底面にこんがり焼き色がついてきたら上面に豚バラ肉の半量を並べ、裏返す。蓋をして弱火で4分焼く。

 再度裏返して蓋をしないで1分焼き、Cでトッピングする。もう一枚も同じように焼く。

POINT

  • 混ぜてから時間が経つと、キャベツの水分が出て重いお好み焼になるので、②は手早く作業してください。
  • だしは、かつおと昆布の一番だしを使用しましたが、和風顆粒だしでも代用できます。その場合は塩を加えないなどして塩分を調整してください。