生の桜えびに葉ネギを加え、衣を少なめにしてカラッと揚げます。サクサクの食感と桜えびの甘みが魅力です。 駿河湾では、明治時代から桜えびが水揚げされていますが、昭和の時代までは桜えびの保存技術が確立されていなかったため、天日干しした桜えびをかき揚げにしていました。現在は保存技術が発達し、一年中、生の桜えびを使用しています。由比町では「日本一桜えびの町」を宣言し、地域のもてなし料理として本物の味の継承、PRに努力しています。5月の「由比桜えびまつり」は毎年大盛況のようです。
桜えびには、アラニンやプロリンといった甘いアミノ酸が豊富に含まれています。この甘味をしっかり支えてくれているのが桜エビ中のうま味成分グルタミン酸です。ほのかな薄赤色と塩味、甘味、うま味のコラボレーションです。