信州では、かつて高冷地や山間地などの米が獲れない地域の大切な食料としてそばが栽培され、何代にもわたるそば打ちの伝統が受け継がれてきました。 手打ちのそばは、熟練するのに相当の時間と技術を要するもので、晴れの日の食、冠婚葬祭の料理として食されてきました。 県下では、そば打ち講座が盛んに行われ、その技術は脈々と受け継がれています。また、多くの観光客に信州を代表する味覚として親しまれるとともに、そば打ちは主要な農村体験メニューとして定着しています。
手打ちそばは香りがよく、のど越しの食感もたまりません。そんな蕎麦の美味しさを影で支えてくれているのがうま味たっぷりのそばつゆです。最初は香りと食感を、そして、最後にうま味の余韻を楽しんでください。