日本の 郷土料理と うま味
岐阜県 の郷土料理

鮎ぞうすい

鮎ぞうすい

こんがりと香ばしく素焼きされた鮎をご飯とだしでさっと煮た鮎ぞうすい。捕獲の際に傷ついてしまった鮎を、おいしく食べるための方法の一つとして広まったとされています。
木曽川、長良川、揖斐川など清流が多い岐阜県では、毎年6月から10月頃にかけて鮎漁が盛んに行われています。県内の主な川の近くには漁を体験できる「観光やな」が数多くあり、鮎漁の時期には獲れたばかりの新鮮な鮎を味わえる食事処が併設されて多くの観光客でにぎわいます。鮎料理の食事処の締めとして供されることが多い鮎ぞうすいは、鮎とだしのうま味を存分に味わえる一品です。

出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_4_gifu.html

材料

(4人分)
炊いたご飯 240g
鮎 中2匹
だし汁 8カップ
長ねぎ(白い部分) 少々
ゆず 少々
塩 小さじ1と1/2
しょうゆ 小さじ1

つくり方

① 長ねぎとゆずを千切りにする。千切りにした長ねぎは5~10分程度水にさらしてもよい。
② 鮎のはらわたを抜き、鮎に火が通る程度まで素焼きにする。

③ 炊いたご飯を水で洗い、ぬめりをとる。

④ だし汁に塩としょうゆを加えて沸騰させる。鮎とご飯を加え、さっと煮たら火をとめる。
⑤ ①をそえる。

POINT

だし汁は、昆布とかつお節でとる一番だしを使用しましたが、和風顆粒だしでも代用できます。その場合は塩を減らして塩分を調整してください。