日本の 郷土料理と うま味
愛知県 の郷土料理

ひつまぶし

ひつまぶし

鰻を蒸さずにそのまま焼き上げた蒲焼きの身を細かく刻んでお櫃(ひつ)の中のご飯にのせます。お櫃の中のご飯を混ぜて食べることからこの名が付けられました。 食べ方に特徴があり、そのままで、薬味をのせて、さらにはお茶漬けにして、一度に3種類の食べ方ができ、うなぎの美味しさを存分に味わうことができます。愛知県は鹿児島県に次いでうなぎ養殖生産量第2位を誇り、特に三河一色産(一色町)のうなぎは、全国のうなぎ生産量の約3割、市町村別では全国一といわれます。

たれを付けて焼いた鰻の香り、色、味ともにご飯との相性抜群です。たれの中に濃縮された醤油、だし、みりん等のうま味と香りが、食欲をそそります。お茶漬けにすれば、濃厚なうま味は口中に広がります。

材料

(2人分)
・うなぎのかば焼き 2本
・酒 大さじ2
・ご飯 1・1/2合
A{しょうゆ 大さじ2 酒 大さじ2 みりん 大さじ2 砂糖 大さじ1・1/2}
B{水 2カップ 昆布 4g かつお節 4g うす口しょうゆ 大さじ1 酒 大さじ1/2 塩 少々}
C{小ねぎの小口切り 2本分 刻みのり 適量 練りわさび 適量 粉ざんしょう 適量}

つくり方

① かば焼きはアルミホイルにのせて酒をふり、オーブントースターで温めて細切りにする。

② 鍋にAを入れて軽く煮詰め、たれをつくる。

③ Bでだし汁をつくる。水に昆布を入れ火にかけ、沸騰直前に昆布を引き上げる。かつお節を入れて火を止めて濾し、うす口しょうゆ、酒、塩を加えてひと煮立ちさせる。

 器にご飯をいれて①をのせ、②をかける。③とCを添える。

POINT

<食べ方>
うなぎとご飯をよく混ぜながら三膳に分けて味わいます。

一膳目:茶椀に取り分けそのまま食べる 

二膳目:お好みの薬味を添えて食べる

三膳目:薬味と出し汁をかけ、お茶漬けとして食べる