大根やニンジン、ごぼう、れんこんを炒めてから煮込むけんちん汁は日本各地で食されている料理ですが、一説によると北鎌倉にある建長寺で作られる「建長汁」を修業した僧侶が各地に派遣されるとともに全国に広まっていったと言われています。精進料理の中でも数多くの野菜が使われているのは、他の精進料理で余った野菜くずを無駄なく用いて作ったものであるといわれており、食材を無駄なく食すエコな料理です。
昆布と干ししいたけのうま味を効かせた精進出汁が、野菜や豆腐の持ち味を引き立てて美味しくいただけます。