岩手県の郷土料理「柳ばっと」は、寒冷な気候で米の生育が難しく、耐寒性のあるそばなどが栽培されてきた地域ならではの料理です。江戸時代に南部藩は、細切りのそばは手間がかかり贅沢であるとし、農民が食すのを禁止しましたが、人々はそば粉を団子にして「これはそばではない」として食しました。
「柳ばっと」の「柳」は、春に最初に芽吹き秋に最後に葉を落とす柳の葉の形状にして長寿の願いを込めたと言われます。「ばっと」は法律に違反した「法度」に由来しているようです。
10月8日から23日までは二十四節気の「寒露」といい、朝夕は肌寒く秋が深まる時期です。きのこや野菜のうま味がたっぷりの、からだのあたたまる郷土料理を是非お試しください。
出典:農林水産省Webサイト『うちの郷土料理』をもとに作成
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_7_iwate.html