日本の 郷土料理と うま味

福島県 の郷土料理

キャベツ餅
キャベツ餅

福島県の郷土料理「キャベツ餅」は、郡山市の逢瀬地区で80年以上前から食べられているそうです。米やキャベツを育てている農家さんが自給自足を行う中で生み出したといわれており、炒めたキャベツとつきたての餅を絡める食感のコントラストが楽しい一品です。近年はキャベツ餅とチーズを合わせて春巻にしたり、餅の代わりに白玉団子を加えたりするなどアレンジ料理も生まれて、家庭料理や給食などで広く親しまれています。

こづゆ
こづゆ

ホタテの貝柱をだし汁の中でもどし、豆麩、椎茸、にんじん、里芋、キクラゲ、糸こんにゃく等を加え、醤油、塩、酒で味を整える薄味のお吸い物で、会津塗りのお椀でいただきます。会津藩のごちそう料理として生まれ「かいつゆ」とも呼ばれていたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭など特別な日に欠かせないおもてなし料理で、何杯でもおかわりをしてよいとされています。各家庭の味として姑から嫁へ受け継がれています。また、具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。

ホタテの貝柱を戻すのは、うま味たっぷりの出汁の中。貝柱の中も外もうま味に包まれた贅沢な一品です。具沢山うま味汁は献立の一品として栄養バランスもいいですね。