ホタテの貝柱をだし汁の中でもどし、豆麩、椎茸、にんじん、里芋、キクラゲ、糸こんにゃく等を加え、醤油、塩、酒で味を整える薄味のお吸い物で、会津塗りのお椀でいただきます。会津藩のごちそう料理として生まれ「かいつゆ」とも呼ばれていたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭など特別な日に欠かせないおもてなし料理で、何杯でもおかわりをしてよいとされています。各家庭の味として姑から嫁へ受け継がれています。また、具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。
ホタテの貝柱を戻すのは、うま味たっぷりの出汁の中。貝柱の中も外もうま味に包まれた贅沢な一品です。具沢山うま味汁は献立の一品として栄養バランスもいいですね。